当会が、他のがん診療連携拠点病院の「がんサロン」や、民間のがん患者会と違う点をご紹介します。
1.全国どこの病院で治療を受けたがん患者でも入会できます。
2.当会の運営は、大阪国際がんセンターと患者有志が共同で行っています。病院と患者による2人3脚方式による運営となっています。
3.大阪国際がんセンターのご協力によって、開催場所や開催日は年間を通してほぼ決ま
っています。ですから、会員は安心して参加日程を立てられるというメリットがあります。
4.当会は、患者有志が主体となって活動していますので、がん患者のニーズを一番よく
知っています。例えば当会での調査によれば、入会時に会員の9割以上が求めたものは、「同じがん種のがん患者と出会うこと」でした。
5.そのために会場では、同じようながん種や疾患部位を持つ会員同士が同じテーブルを
囲んで、話し合う場(交流会)を設けています。
6.「おしゃべり」の場(交流会)は、貴重なピアサポート(仲間同士の情報交換)の場
となっています。日常生活だけでなく治療法に関する情報や抗がん剤の副作用や放射線治療による障害など、生の体験情報を患者同士で共有する場になっています。
7.新しい会員は、同病者と出会いたいとの気持ちが強いことに鑑みて、会員に同病者が
いる場合は、できるだけ同病者同士が定例会で出会えるように、あるいは連絡を取り合えるように、会員同士の紹介のお手伝いを心がけております。
8.私達は、がん患者・家族が当会に集まる目的が「同病者との出会い」と「情報交換」
であることを承知しています。しかしそれだけではないことも、長年の経験によって知っています。それは「他のがん患者や経験者はどうしているのだろうか?」という疑問と、それを知りたいという気持です。同病者の「生き様」を知りたいのです。それを自分自身
の状況と照らし合わせて、これからの自分の生き方の参考にしたいのです。そこで当会では、会員がお互いに自分の体験(苦しみや不安)を体験談として発表する場(体験談発表)を設けています。短時間の交流会からでは得られない貴重な経験談を聴くことができす。また会員の皆さまが積極的に体験を発表するのを歓迎しております。
9.私達は、会員が同病者の体験を知ると同時に、医療者(医師・看護師・メディカルス
タッフ・相談員など)からも情報を得たいと切実に求めていることを知っています。
ですから、できるだけ医療関係者の講演を聴く場(医療勉強会)を設けています。
10.その他にメディアやYouTubeなどには、重要ながん情報が沢山あります。また、がんに関する市民公開講座やフォーラム等のイベント情報があります。当会では、これらの情報の中から役立つ情報を選別して、関係する会員にメールを通じて情報を提供する事に努めています。
11.私達は、会員の多くが同じ苦しみを持つ者同士で仲間意識を共有し、「絆」を育て
たいと考えていることを承知しています。ですから、当会では、過去にはお花見や紅葉狩りや世界遺産見学などの屋外イベントを企画して、通り一片だけのおしゃべりではない「お付合い」の場を設けて来ました。これからも続ける計画です。
12.私達は、交流会の場で親しく交流できるように、会員ひとり1人の疾患名と名前を
表記したIDカード(下記参照)を用意して、皆様のご参加をお待ちしています。IDカードを首から掛けて交流することで、相手の名前を覚え、相手の疾患名(がんの種類)を知ることができます。だから安心して交流を深めることができます。会話や情報交換で盛り上がります。またIDカードの存在を通して、仲間としての誇りと親しみを感じられるようになります。IDカードがあなたと当会を取り持ってくれます。IDカードがあなたの参加を待っています。ぜひご都合の良い時にご出席ください。
以上、当会が他のがん患者会とは一味違う特徴のある患者会であることを知っていただければ幸甚です。
IDカードの見本です。